今年(令和8年)、科学的介護情報システム(LIFE)の大きな切り替えが予定されています。前回のLIFE切り替え時も現場では色々と大変でしたが、今回はさらに大きな変更となっています。
今回は、厚生労働省が運営してきたLIFEが、公益社団法人国民健康保険中央会(国保中央会)へと移管されます。これに伴い、LIFEはクラウドベースの新システム(新LIFE)へと刷新され、令和8年度中に移行作業が必要となります。
厚労省LIFEヘルプページでは、「LIFE移行ガイド(令和8年度版)」と「移行作業チェックリスト(令和8年度版)」が公開されており、事業所はこのチェックリストに沿って準備を進める必要があります。
顧問先のデイサービスで、この移行作業を順次サポートしていますが、事業所ごとに規模も体制も異なるため、つまずくポイントがそれぞれ違います。ある程度パターンが見えてきましたので、現場で実際に遭遇した「移行作業でよく起きる引っかかりどころ」を整理してご紹介します。
移行作業でよく起きる引っかかりどころ
① レセプト用PCとLIFE作業用PCが別々になっている
規模の大きいデイサービスでは、レセプト請求(電子請求)に使っているパソコンと、日常の記録・LIFE入力に使っているパソコンが別になっていることがあります。
電子証明書はレセプト請求用PCにインストールされているため、「LIFEを使おうとしたPCには証明書が入っていない」という状況になりやすいです。新LIFEへのログインには電子証明書が必要なので、どのPCで新LIFEを使うのかをまず明確にする必要があります。
事業所で電子証明書を取得しているか確認する方法【LIFE移行対応】
② 証明書発行用パスワードの用紙が見当たらない
電子証明書の新規取得や更新には、国保連から送付された「電子請求登録結果に関するお知らせ」という用紙に記載されている証明書発行用パスワードが必要です。
この用紙、「紛失・忘失注意」と大きく印刷されているにもかかわらず、事業所に伺うと「どこにあるかわからない」というケースが少なくありません。担当者が変わっていたり、書類の整理中に紛れてしまっていたりすることが多いようです。
パスワードが不明な場合は、国保連への問い合わせが必要になるため、作業が数日単位で遅れることがあります。
③ インターネット環境・ブラウザの問題
新LIFEはクラウドシステムのため、安定したインターネット接続が必要です。事業所によっては、Wi-Fiの電波が弱い場所に端末が置かれていたり、使用しているブラウザが古くて動作が不安定になるケースがあります。また、セキュリティソフトやファイアウォールの設定が影響して、ログインできないといったトラブルも起きています。
④ 担当者が操作方法を把握していない
LIFE入力の担当者が変わっていて、「前任者がやっていたので操作がわからない」という状況も見られます。移行作業はマニュアルを読みながら進める必要がありますが、IT操作に不慣れなスタッフが一人で対応しようとして手が止まってしまうケースです。早めに担当者を確認し、複数人で対応できる体制を整えておくことが重要です。
⑤ ログインIDやユーザー情報がわからなくなっている
新LIFEでは、国保連から発行されたユーザーID(代表ユーザーID)を使ってログインします。しかし、旧LIFEへの切り替え時に登録したIDを、担当者交代や時間の経過によって把握できなくなっているケースがあります。
IDが不明な場合も国保連への確認が必要となり、証明書発行用パスワードの問題と合わせて二重に手続きが発生することもあります。事前に登録情報を整理しておくことが大切です。
今後、順次解決策を記事にしていきます
上記のような引っかかりどころは、どの事業所でも一度は直面する可能性があります。「うちだけがうまくいっていないのかも…」と感じている管理者さん、ご安心ください。現場あるあるです。
このブログでは、これらの課題に対する具体的な対処法を、一つひとつ記事にしていく予定です。引っかかりが出たときの参考にしていただければ幸いです。
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